[東京 8日 ロイター] - 日銀が8日に発表した2月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平残は前年比0.4%増の580兆0482億円となった。伸び率は2012年5月以来の低さ。新型コロナウイルス感染拡大への対応で貸出が伸びた前年の反動に加え、足元で企業の資金需要が落ち着いていることが背景。
都銀等の貸出平残は1.3%減で、減少率は前月の1.0%から拡大。地銀・第二地銀は1.7%増と、伸び率は前月の1.8%を下回り、11年8月以来の低水準となった。信金も0.5%増と前月から伸びが鈍化した。
ウクライナ危機で原油価格が急騰している。日銀の担当者は「企業の資金繰りについてよく見ていく必要がある」と話している。
2月の預金平残は都銀・地銀・第二地銀の3業態計で3.5%増の833兆3837億円となった。
(和田崇彦)
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