[北京 23日 ロイター] - 中国・上海市の統計局は23日、第1・四半期の上海経済は前期比で伸びが鈍化したと明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大で工業生産と小売売上高が打撃を受けた。
上海の第1・四半期域内総生産(GDP)は前年同期比3.1%増で、全国の4.8%増を大幅に下回った。2021年年間GDPは8.1%増だった。
統計局は「1─2月の上海経済は安定していたが、3月に新型コロナ感染が広がった影響で第1・四半期の終わりにかけて後退した」と指摘した。
成長鈍化は4月にさらに進んだとみられている。新型コロナが最初に確認された20年第1・四半期は6.7%のマイナス成長だった。
3月の工業生産は前年比7.5%減、第1・四半期では前年比4.8%増。
第1・四半期の小売売上高は前年比3.8%減。1─2月は3.7%増だった。3月は18.9%減。
消費者物価指数(CPI)上昇率は第1・四半期が前年比1.8%、1─2月は1.6%、3月は2.2%だった。