[東京 26日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18785.79 +200.59 寄り付き 18587.87 安値/高値 18587.13─18790.83
TOPIX .TOPX 終値 1521.68 +14.06 寄り付き 1505.37 安値/高値 1505.37─1521.68
東証出来高(万株) 239190 東証売買代金(億円) 25089.25
東京株式市場で日経平均は反発。一時205円高となり、連日で昨年来高値を更新した。 TOPIXやJPX日経400は高値引け。海外資金や国内公的マネーの流入観測が根強 いほか、日本株に対する強気な見方が広がったことが買い安心感につながった。もっとも 、早過ぎる株価上昇に対して警戒する声も出ている。
世界的な株高傾向に加え、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言など 重要イベントを無難に通過したことも投資家心理を改善させ、東京市場は朝方から堅調に 推移。日経平均先物への断続的な買いが指数を押し上げ、ファーストリテ 9983.T やソフ トバンク 9984.T など指数寄与度の高い銘柄が上昇した。
昼のバスケット取引が1000億円強と膨らみ、「国内機関投資家が動き出したとの 思惑が広がった」(国内証券)ことで指数は後場一段高。ゴールドマン・サックス証券が TOPIXの今後12カ月の目標水準を従来の1650ポイントから1770ポイントに 引き上げたことも、株高を後押しした。同証券では、他地域を上回る日本企業の利益成長 を予想しているうえ、バリュエーションは今も魅力的との見方を示した。
もっとも、足元の急ピッチな上昇に対する警戒感は依然くすぶっている。内藤証券・ 投資調査部長の田部井美彦氏は「物色の動向が材料株や中小型株よりも、高ROEなどを 軸足にしていることは評価できるが、過熱感も強く何かのきっかけで調整入りする怖さが ある」(内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏)とみている。
個別銘柄では、青森銀行 8342.T が昨年来高値を更新。25日に自社株買いと業績予 想の上方修正を発表し、材料視された。半面、ルネサスイーストン 9995.T が反落。25 日、公募増資などで最大約16億円を調達すると発表し、1株利益の希薄化や需給悪化な どが懸念された。
東証1部騰落数は、値上がり1286銘柄に対し、値下がりが435銘柄、変わらず が139銘柄だった。
(杉山容俊)