[東京 25日 ロイター] - 日本百貨店協会が25日発表した6月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比11.7%増の4143億円と、4カ月連続でプラスとなった。前年の緊急事態宣言などの対象地区での営業制限の反動に加え、今年は外出機会が増えたことで入店客数も同19.3%増加した。
商品別では、富裕層の活発な消費を背景にラグジュアリーブランドを含む身のまわり品が同27.2%増、時計・宝飾などの高額品が同25.7%増と、けん引役になった。猛暑で日傘、帽子、サングラスなどの盛夏商材やUV関連商品の動きも好調だった。食料品では生鮮食品は同4.2%減と、世界情勢の影響などによる入荷減や価格高騰、「イエナカ」需要の後退などから苦戦した一方、手土産需要で和洋菓子が同14.7%増と好調だったほか、父の日ギフトで酒類なども健闘した。
調査対象の百貨店は71社・188店舗。東京地区は前年比13.8%増と、10カ月連続プラスとなった。