[ウラジオストク(ロシア) 7日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は7日、同国は今年、財政黒字を確保するとの見通しを示した。国内総生産(GDP)予想は約2%減とし、経済発展省や2大銀行に比べ楽観的な見方を示した。西側諸国の対ロ制裁による最悪期を脱し、縮小幅は従来予想よりも軽微なものにとどまるという。
ウラジオストクで開催中の第7回東方経済フォーラムで述べた。
プーチン大統領は「専門家によると、最も困難な状況のピークは過ぎた。政府は効果的でダイナミックな各種対策を講じ、悪影響を防ぐことができた」と述べた。
一方、大統領はロシアが「西側の経済、金融、技術的な侵略」に対処していると主張しながらも、いくつかの課題は認識していると指摘。「複数の産業や地域、特に欧州からの供給に依存している企業や、欧州に製品を供給している企業に問題が見られる」と述べた。
レシェトニコフ経済発展相は6日、今年のGDPは2.9%のマイナス成長となり、2024年にプラスに転じるとの見方を示していた。
大手銀行ズベルバンクと大手国営銀行VTBはそれぞれ、4.5%、4%の収縮を予想。また経済発展省は以前、12%以上の縮小を想定していた。