[ワシントン 13日 ロイター] - バイデン米大統領は13日、気候変動対策や薬価引き下げを盛った4300億ドル規模の「インフレ抑制法」成立を祝うイベントを開き、物価高騰が続く中でも進歩的な優先事項への取り組みを続ける民主党の姿勢を強調した。
ホワイトハウスの庭で開かれたイベントには議員や閣僚、法案を支持した活動家らが参加し、大統領にとっては薬価の上限や電気自動車(EV)向け補助金、法人最低税率など自身の支持層が重視する問題での成果をアピールする機会となった。
バイデン氏は同法について、米国史上最も重要な法律の一つだとし、「米国の未来は明るく、米国の約束は本物だ」と述べた。
ただ、米労働省がこの日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は予想に反して前月比で上昇。家賃や食品が引き続き値上がりした。
11月の中間選挙に向けて有権者の最大の関心事は経済で、議会の多数派維持を目指す民主党にとってリスクとなっている。
バイデン氏はイベントに先立ち声明で「インフレを引き下げるにはより多くの時間と決意が必要だ。医療や処方薬、エネルギー価格の引き下げに向けインフレ抑制法を成立させたのはこのためだ」と述べた。