[マドリード 29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのデコス・スペイン中銀総裁は29日、ECBは今回の利上げサイクルでおそらく2.25─2.50%まで引き上げるべきと述べ、市場の観測を押し下げた。
デコス総裁は「現在の情報に基づく全てのモデルで、ターミナルレートの中央値が2.25─2.50%となっている。この想定は多大な不確実性を伴う」と述べた。
また、ECBの資産ストックを現在の市場の予想よりも早く削減することで、ターミナルレートが下がる可能性があるとした。
ECB当局者は、政策金利が来年初めごろに、景気を刺激も冷やしもしない中立金利に到達するとの見方を示している。市場は中立金利を3%前後と想定し、ECBが年内全ての理事会で利上げすると予想している。