[ローマ 31日 ロイター] - イタリア国家統計局(ISTAT)が31日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比0.5%増と、予想を大きく上回った。
前年比では2.6%増。アナリスト予想は前期比横ばい、前年比2.0%増だった。
財務省は先月、第3・四半期のGDP縮小見通しを発表していた。
イタリアのGDPは、今年に入ってからの3四半期はいずれも予想を上回っている。
政府は今年の経済成長率を3.3%とし、2023年にはわずか0.6%まで急減速すると予測している。第3・四半期の予想外の成長を受けて、22年は予測を上回る可能性がある。
ISTATは、第4・四半期のGDPが前期比横ばいと仮定すると、今年の通年成長率は3.9%になるとしている。
第3・四半期は内需が伸びたが、貿易が成長の足を引っ張ったという。具体的な数字は示されていないが、製造業と農業が縮小した一方、サービス業が拡大した。
第2・四半期の経済成長率については、前期比1.1%から変わらなかったものの、前年比は従来の5.0%から4.9%に下方改定された。