[ロンドン 18日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が18日発表した10月の小売売上高は前月比0.6%増と、小幅な回復にとどまった。前月は1.5%減少していた。
エリザベス女王の葬儀で店舗が休業した。ロイターがまとめた市場予想は0.3%増だった。
インフレの進行で購買力が低下しており、小売売上高は新型コロナウイルス流行前の水準を依然0.6%下回っている。
PwCは「小売り部門が来年、前例のない課題に直面することは間違いない」との見方を示した。
予算責任局(OBR)によると、家計の可処分所得は今年度に4.3%減少する見通し。来年度も2.8%の減少が予想されている。1950年代の統計開始以降、最大の落ち込みとなる。
この2年間の可処分所得減少により、過去8年間の生活水準の向上分が全て失われる見通しという。