[ロンドン 13日 ロイター] - BofAグローバルリサーチが発表したリポートによると、11日までの1週間は株式と債券のファンドにそれぞれ資金が流入し、金から流出した。明るい指標や政策変更を好感した。
債券ファンドに175億ドル、株式ファンドに72億ドルがそれぞれ流入し、現金は83億ドル積み上がった。金ファンドからの流出は4億ドルだった。
12日に発表された米国の2022年12月の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.1%下落。また、1週間の新規失業保険申請件数は20万5000件に減少した。BofAはこれらの指標について「ちょうどいい」ことを示すおとぎ話にたとえ「これ以上の『ゴルディロックス』はない」との見方を示した。
BofAは中国が厳格な新型コロナウイルス対策規制から転換した影響や、欧州連合(EU)でのエネルギー価格低下、米国の経済関連と労働市場の指標で明るい兆候が示されたことも要因として指摘した。
投資適格債への流入は104億ドルと、22年7月21日以来の大きさ。新興国債券と新興国株式への流入は計36億ドルと、4月22日以来の大きさだった。
アナリストはこれらの動きについて「22年の敗者だった暗号、(米国債)、中国、クレジット(および)株式」が「22年の勝者だった現金(および)コモディティー(商品)を打ち負かした」という「古典的な1月の逆転劇」になったと指摘した。