[フランクフルト 2日 ロイター] - ドイツ銀行が2日発表した第4・四半期決算は、予想を上回る大幅増益となった。通期では3年連続の黒字。
金利上昇やトレーディング事業が寄与した。業界を揺るがした合併・買収(M&A)の低迷は圧迫要因となった。
株主帰属純利益は18億0300万ユーロ(19億9000万ドル)。前年同期は1億4500万ユーロ、市場予想は9億5100万ユーロだった。
これで10四半期連続の黒字。少なくとも過去10年で最長となった。
通期の利益は50億2500万ユーロ。前年は19億4000万ユーロ、市場予想は41億7400万ユーロだった。2007年以来の大幅な黒字となった。14億ユーロの税効果が寄与した。
有形株主資本利益率(RoTE)は9.4%。目標の8%を上回った。
クリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は「われわれは過去3年半の間にドイツ銀行の変革に成功した」と述べた。
投資銀行部門の第4・四半期の収入は前年比12%減の17億ユーロ。予想は19億ユーロだった。オリジネーション・助言業務が71%の減収となった。
債券・通貨トレーディング部門の収入は27%増の15億ユーロ。市場予想の17億ユーロは下回った。
法人金融部門とリテール金融部門は、それぞれ30%、23%の増収。両部門の業績は長期にわたり、超低金利で低迷していた。