[ベルリン 6日 ロイター] - 調査会社センティックスが6日発表した2月のユーロ圏投資家センチメント指数は4カ月連続で改善し2022年3月以来の高水準となった。ただ景気低迷観測から指数はマイナス圏にとどまった。
2月はマイナス8.0。1月のマイナス17.5から予想以上に改善した。アナリストの予想はマイナス12.8だった。
センティックスのマネジングディレクター、パトリック・ハッシー氏は、9.5ポイントの改善は、リセッション観測が後退し代わって成長停滞シナリオが浮上していることを示唆すると指摘した。エネルギー危機の回避、前向きな企業ニュースが回復に寄与するとしている。
期待指数はマイナス15.8からマイナス6.0に上昇し昨年2月以来の高水準。現況指数もマイナス19.3からマイナス10.0に上昇した。
ハッシー氏は、通常、期待指数が現況指数より先にプラスに浮上すると経済の転換点と見なされるが、それはまだ起きていないため、投資家は当面は現状維持とみていると指摘した。
調査は1317人の投資家を対象に2月2─4日に実施した。