[14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)はシリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻を受け、同様の資産規模を持つ中堅銀行の規制・監督強化を検討している。事情に詳しい関係筋が明らかにした。
金融監督担当副議長のバー氏が現在、資産規模2090億ドルのSVBの破綻について検証しており、これが同1000億─2500億ドルの銀行の規制強化につながる可能性があるという。
FRBはSVBの規制・監督に関する検証結果を5月1日に発表する見通しで、既に進行中の銀行資本規制の見直しに反映される。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は14日、FRBが中堅銀行の規制を見直しており、資本規制や流動性要件の厳格化や、年次のストレステスト(健全性審査)強化を決定する可能性があると伝えた。
現在、最も厳しい資本や流動性の基準は最大手銀行にだけ適用されている。規模の小さい銀行は過去に規制が緩和された経緯があり、大手行には中堅行よりも頻繁で厳しいストレステストも実施している。ただ、SVBの破綻を受けてFRBは規制を全面的に見直す可能性がある。