[3日 ロイター] - 3日公表のデータによると、第1・四半期の世界自動車大手の米国内自動車販売台数は軒並み増加した。サプライチェーンの問題解消に伴う販売店への出荷台数改善が寄与した。ただ、部品不足に悩むトヨタ自動車は苦戦を強いられた。
2022年の米自動車販売でトップに返り咲いた米ゼネラル・モーターズ(GM)の第1・四半期販売台数は17.6%増の60万3208台。
GMのエグゼクティブバイスプレジデント、スティーブ・カーライル氏は声明で「第1・四半期に市場シェアを大きく伸ばした」と指摘。「価格は好調で、在庫も非常に良好な状況だった。電気自動車(EV)の販売は四半期ベースで初めて2万台を突破した」と述べた。
一方、トヨタは8.8%減の46万9558台。ただ、在庫は改善しつつあると明らかにした。
マツダ、ホンダ、現代自動車の販売台数は軒並み増加した。
EV大手テスラは、第1・四半期の世界販売台数が前年同期比36%増の42万2875台で、過去最高を記録した。ただ、競争激化や景気先行きに対する懸念が圧迫し、市場予想の43万0008台を下回った。
アナリストは、金利上昇と景気後退懸念が業界にとって不利に働くかもしれないと指摘。調査会社エドモンズのインサイト担当エグゼクティブディレクター、ジェシカ・コールドウェル氏は「金利の急上昇により、最も条件の良い購入者にも障壁ができ、消費者は信用不安に直面している」と述べた。