[ローマ 5日 ロイター] - S&Pグローバルが5日発表した3月のイタリアのサービス部門購買担当者景気指数(PMI)は55.7と、前月の51.6から上昇し、1年4カ月ぶりの高水準となった。景況改善・悪化の分岐点となる50を上回るのは3カ月連続。コスト圧力が緩和したほか、新規事業の伸びが加速した。
PMIは2021年11月以来の高水準。ロイターがまとめたアナリスト16人の予想中央値である53.2を大幅に上回った。
S&Pグローバルのエコノミスト、ポール・スミス氏は「イタリアのサービス部門は3月も回復が続いた。活動と新規事業が顕著に増加しており、春に向けて見通しが大幅に改善している」と述べた。
新規受注指数は前月の53.1から56.2に上昇。投入価格指数は66.0から61.5に低下し、1年半ぶりの低水準となった。
S&Pグローバルが3日に発表したイタリアの3月製造業PMIは51.1で、前月の52.0から低下した。
サービスと製造業を合わせた総合PMIは55.2で、前月の52.2から上昇。21年11月以来の高水準だった。