[9日 ロイター] - S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスは9日、米国の今年と来年の国内総生産(GDP)成長率予想を下方修正した。
同社の米経済共同責任者ジョエル・プラッケン氏によると、今年のGDP成長率の最新見通しは以前より20ベーシスポイント(bp)低い1.2%。
プラッケン氏は、6月初めまでに米国が債務上限を引き上げられずにデフォルト(債務不履行)に陥るリスクによって、株価が年央に幾分下落し、それが年内から来年にかけての成長鈍化をもたらすと想定したと述べた。
来年のGDP成長率見通しも90bp切り下がって0.9%とされた。
同社は、商業不動産ローンの質が悪化したことを背景に金融機関の貸し出し基準が厳格化され、非住宅建設投資の下振れにつながる流れも、GDPを押し下げかねないとの見方を示した。