[ハノイ 9日 ロイター] - ベトナム税関当局が9日発表した1─4月の輸出入は前年同期比で大幅に減少した。外需が低迷しており、経済成長目標達成の一段の重しとなっている。
1─4月の輸出は前年同期比13%減の1071億ドル。最大の輸出品目であるスマートフォンの輸出は18.1%減の173億ドルだった。
1─4月の輸入は17.7%減の996億ドル。貿易黒字は75億ドルだった。
企業は原材料や機器の調達を減らしており、工業生産が今後さらに減速する可能性がある。
4月の輸出は前月比6.2%減の278億6000万ドル、輸入は11.0%減の252億1000万ドルだった。
政府の今年の国内総生産(GDP)目標は6.5%増。昨年の実績の8.02%増を下回っている。第1・四半期のGDPは3.3%増と、昨年第4・四半期の5.9%増から減速した。
中央銀行は3月に政策金利を引き下げたが、議員からは追加利下げの検討を求める声が出ている。政府は輸出の減少を消費喚起で補うため、付加価値税(VAT)を10%から8%に引き下げることを計画している。
ただ貿易収支は大幅な黒字で、中銀は外貨準備を増強している。