[ワシントン 10日 ロイター] - 米財務省が10日発表した4月の財政収支は1760億ドルの黒字となった。ただ歳入減により月間の黒字額として過去最高を記録していた前年同月(3080億ドルの黒字)から1320億ドル(43%)減少した。
4月の歳入は6390億ドル。過去2番目の高水準となったが、過去最高を記録した22年4月の8640億ドルから26%減少した。源泉徴収されない個人納税額が減少したほか、株式市場におけるキャピタルゲインの減少を反映した。
歳出は17%減の4620億ドルとなったが、カレンダー効果による影響を調整したベースでは9%増の5350億ドルとなった。公的債務の利払いは27%増の760億ドルだった。
2023会計年度(22年10月─23年4月)の累計では9250億ドルの赤字。前年同期の3600億ドルの赤字から157%増加した。
歳入の累計は2兆6870億ドルと、前年同期の2兆9860億ドルから10%減少。歳出の累計は3兆6110億ドルと前年同期の3兆3460億ドルから8%増加した。
財務省当局者によると、歳出の累計には3月のシリコンバレー銀行(SVB)およびシグネチャー銀行の破綻に関連した連邦預金保険公社(FDIC)の費用410億ドルが含まれているという。