[ロンドン 1日 ロイター] - S&Pグローバルが1日発表した7月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は42.7で、6月の43.4から低下、新型コロナウイルス流行が深刻化した2020年5月以来の低水準となった。速報値からは変更はなかった。
生産指数は44.2から42.7に低下し、3年余りぶりの低水準となった。
ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「製造業不況は続きそうだ。第3・四半期に入り、生産、新規受注、購買量の減少が加速し、年後半の厳しい見通しが裏付けられた」と述べた。
供給業者間の競争激化を背景に投入コストは09年半ば以来のペースで低下。これを受けて工場の出荷価格も下がり、産出価格指数はほぼ14年ぶりの低水準となる45.0に低下した。
「欧州中央銀行(ECB)は産出価格低下の加速を歓迎するだろう。しかしサービス価格高騰が依然、懸念要因となっている」とデラルビア氏は述べた。