[香港 1日 ロイター] - 香港政府が1日発表した6月の小売売上高は前年比19.6%増の331億香港ドル(42億5000万米ドル)で、7カ月連続のプラスとなった。インバウンド旅行者の回復と消費者心理の好転が背景で、今後の見通しも明るいという。
5月改定値は18.5%増、4月は14.9%増だった。
6月は数量ベースで前年比17.5%増。5月改定値は16.6%増、4月は13.1%増だった。
香港は新型コロナウイルスの感染対策に伴う出入境規制を全面的に撤廃した後、3月に旅行者やビジネス関係者を再び大々的に迎え入れるキャンペーン「ハロー香港」を、5月末に地元の消費や経済活動を喚起する振興策「ハッピー香港」を相次いで打ち出した。
しかし、第2・四半期の経済成長率は1.5%に減速。前期の2.9%も下回った。
政府は今年の成長率予想を3.5─5.5%に維持している。
観光局によると、6月に香港を訪れた観光客は速報値で275万人で、上半期は1288万人となった。昨年同期は7万6004人、昨年6月は4万1112人だった。