[2日 ロイター] - 米決済サービス大手ペイパル・ホールディングスが2日発表した第2・四半期決算は、営業利益率が21.4%と市場予想の22%を下回った。経営幹部は年末に向けて改善を見込んだものの、株価は引け後の時間外取引で7%下落した。
ペイパルは利益率の低い企業向けサービスが堅調に伸びる一方、アップルなどとの競争激化で成長が鈍った事業もあり、アナリストの間では過去数四半期の利益率下振れに懸念が出ている。
ガブリエル・ラビノビッチ最高財務責任者(CFO)代行はアナリスト向けの電話会見で「第3・四半期は依然として決済マージンがやや圧迫される見込みだが、第4・四半期には改善を予想している」と述べた。
ダン・シュルマン最高経営責任者(CEO)は、インフレ鈍化に伴い裁量支出が回復し、電子商取引の伸びをけん引するとの見方を示した。
第2・四半期の決済総額は11%増の3765億ドル。
売上高も前年同期の68億ドルから73億ドルに拡大した。
調整後の1株当たり利益は1.16ドルで、市場予想と一致した。
第3・四半期については、調整後1株利益が1.22─1.24ドルのレンジになると見込んだ。市場予想は1.22ドル。
第3・四半期の売上高見通しも約74億ドルと、市場予想の73億2000万ドルを上回った。