[香港 25日 ロイター] - 中国証券投資基金業協会(AMAC)が25日公表したデータによると、適格国内機関投資家(QDII)制度に基づくファンドの運用資産残高(AUM)が7月に大幅に増加し、4000億元(549億ドル)を初めて突破した。
QDII制度は一定条件を満たした国内機関投資家に海外市場への投資を認める制度で、AUMの増加は海外の株式や債券への旺盛な需要を反映している。
AUMは前月比12%増の4013億元。2022年11月以降で最も高い伸びとなった。
国内投資家の海外資産に対する投資意欲は昨年終盤以降、中国A株市場のパフォーマンスがさえない一方で、米国など主要市場の株価が好調となる中、強まっているとアナリストは指摘する。
市場参加者によると、QDIIの商品の中ではナスダック総合やS&P総合500種に連動する上場投資信託(ETF)や、グローバル債券のようなボラティリティーの低いインカム戦略の人気が高いという。