[13日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスとJPモルガンは13日、英国の7月国内総生産(GDP)が予想を超えるマイナス成長になったことから、通年の見通しをそれぞれ0.2%引き下げた。
これにより、JPモルガンの予想は0.4%増、ゴールドマンの予想は0.3%増となった。
英国立統計局(ONS)によると、7月のGDPは前月比0.5%減と、ロイターのエコノミスト調査による予想(0.2%減)を超える落ち込みだった。
JPモルガンとモルガン・スタンレーのエコノミストらは、今年の英経済はゼロ成長にとどまるものの、厳しい経済統計が多数出ており、景気後退(リセッション)入りの深刻なリスクを示唆している可能性があると警告した。
モルガン・スタンレーのエコノミスト、ブルーナ・スカリカ氏は「8月の各購買担当者景気指数(PMI)は予想より悪く、雇用指数の悪化ペースも若干懸念される」と指摘。第3・四半期のGDP予想を0.1%増からゼロ成長に下方修正した。
JPモルガンのエコノミスト、アラン・モンクス氏は「英国が正式にリセッションの力学に入ったとの見方に反論してきた。その状況に変化はないが、短期的な成長の道は厳しくなったようだ」と述べた。