Rachna Uppal
[ドバイ 5日 ロイター] - 世界銀行は5日、サウジアラビアの今年の経済成長率が0.9%のマイナス成長になるとの予測を示した。
4月時点では2.9%のプラス成長を予測していたが、原油の減産と価格下落を理由に大幅に下方修正した。
中東・北アフリカ(MENA)の今年の経済成長率は1.9%と、昨年の6%から鈍化する見通し。4月時点の予測は3%だった。
サウジは石油市場の安定を目指し、減産を実施している。原油価格は昨年の平均である1バレル=100ドルを依然下回っている。
世銀は、石油価格が低迷する中、生産水準を引き下げたことでサウジの経済活動が「急激に縮小」していると指摘。
湾岸協力会議(GCC)加盟6カ国については、今年の経済成長率が1%と、昨年の7.3%から減速すると予測した。4月時点の予測は3.2%だった。来年は3.6%に回復する見通し。