Ananya Mariam Rajesh
[21日 ロイター] - 米百貨店ノードストロームが21日発表した第3・四半期(8─10月)決算は、売上高が前年同期比6.4%減の33億2000万ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の34億ドルに届かなかった。
根強いインフレが、重要な年末商戦を控えた数カ月の個人消費を圧迫した。
特殊項目を除いた1株利益は0.25ドルで、アナリスト予想の0.13ドルを上回った。
同社幹部らは決算発表後の電話会議で、好調な化粧品とアクセサリー部門が売り上げの伸びをけん引していると述べた。ただ業界に共通する形で、消費者が買い物を控え、支出に慎重になっている点を指摘した。
ノードストロームブランドの売上高は前年同期比9.4%減少したが、傘下のアウトレットショップ「ラック」の売上高は同1.8%減にとどまった。流行のブランドを導入する取り組みが功を奏し始め、落ち込みはこの5四半期で最小だった。
これに値下げの減少効果が加わった結果、第3・四半期の粗利益は180ベーシスポイント(bp)改善した。
通期調整後利益見通しについては、レンジを縮小して中心値は据え置いた。