[ジャカルタ 15日 ロイター] - インドネシア統計局が15日発表した11月の貿易黒字は24億1000万ドルに縮小した。輸入が予想以上に増加したほか、輸出の低迷が続いた。黒字幅は市場予想の30億5000万ドルを下回った。
輸出はここ数カ月、商品価格の下落や世界的な需要減速を背景に減少している。
11月の輸出は前年比8.56%減の220億ドル。ロイターがまとめた市場予想は9.36%減だった。
主要商品である石炭とパーム油の輸出は11月も価格低迷が続いたため、それぞれ34.25%減、12.60%減となった。
一方、輸入は3.29%増の195億9000万ドル。市場予想の0.20%増を大幅に上回った。
輸入は消費財(19.82%増)と資本財(13.66%増)に押し上げられた。消費財では、特に食料品の輸入が伸びたという。一方、原材料輸入は1.05%減少した。
バンクダナモンのエコノミスト、イルマン・ファイズ氏は今回の貿易統計について、黒字幅が今後縮小するとしていた自身の見方に沿ったものであり、今年の経常収支は対GDP(国内総生産)比で0.4%の赤字になるとの予想を維持した。