[東京 27日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 122.52/54 1.0611/15 130.02/06 午前9時現在 122.64/66 1.0605/09 130.07/11 NY午後5時 122.58/60 1.0607/12 130.06/10
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円 高の122.52/54円だった。仲値付近は月末の実需筋のフローが流入して上昇した が、午後にかけて株価が上値の重い展開になると、ドル/円もじり安での推移となった。
朝方にプラスで寄り付いた日経平均株価が上げ幅を縮めると、ドル/円もいったん弱 含んだが、仲値付近では輸入企業のドル買い/円売りが優勢となって一時122.73円 まで上昇し、この日の高値をつけた。
その後、株価が失速してマイナス圏に沈むのをにらみながらドル/円は再びじり安基 調をたどり、午前中には一時122.59円まで下押しした。
午後には、一段と動意に乏しくなり、ドル/円も122.60円を軸とした小動きに とどまった。大引けにかけて株価の下げ圧力が強まると、ドル/円も一時122.53円 まで下押しした。目先では122.50円がサポートとして意識されたという。
海外時間は米国の株式、債券市場が短縮取引となる予定。材料になりそうなイベント にも乏しく「動意薄の商状が続くのではないか」(国内金融機関)という。マーケットが 薄い分、突発的なニュースには注意が必要だとの指摘も出ていた。
午後には日銀が、生鮮食品とエネルギーを除いた消費者物価(日銀版コアコアCPI )の前年比上昇率が10月にプラス1.2%になったと発表したが、ドル/円相場の反応 は限定的だった。9月のプラス1.2%から横ばいだった。
足元ではコアCPIがゼロ%程度での推移を続けているが、日銀版コアコアCPIは 着実に伸び率を高めており、日銀が物価の基調は上昇しているとする根拠の1つになって いる。
日銀は、昨夏以降の原油価格の急落を受けてエネルギー価格の変動が激しくなる中、 目安とする生鮮食品を除いた消費者物価指数(コアCPI)では基調が判断しづらくなっ ているとみている。