[東京 11日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19230.48 +183.93 寄り付き 19020.75 安値/高値 19020.75─19282.21
TOPIX .TOPX 終値 1549.51 +9.16 寄り付き 1533.79 安値/高値 1533.79─1553.67
東証出来高(万株) 240521 東証売買代金(億円) 30659.02
東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反発した。日経平均先物・オプション12月限のメ ジャーSQ(特別清算指数)算出に絡む売買が「日経平均型で7万株程度の売り越し」( 大手証券)となり、寄り付きは小幅安。ただ、すぐに切り返し、押し目買いや買い戻しな どを交え一時235円高となった。週末を控え上値を追う動きは限られたが、高値圏を維 持した。
大阪取引所によるとSQ値は1万8943円54銭となった。売り先行でスタートし た日経平均だったが、SQ値や節目の1万9000円を割り込まなかったことで市場心理 の安定化につながったという。日経平均が12月1日の高値2万0012円から前日終値 まで値幅965円と大幅に下げていたことから、自律反発の動きが広がった。
もっとも週末要因に加え、来週15─16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を 控えて見送りムードも強い。東証1部の売買代金は3兆0659億円となったが、うち約 1兆1000億円がSQ算出に伴う売買分とみられており、実質的には薄商い。前場終盤 からは1万9200円前後でのもみ合いに終始した。
みずほ証券シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏は「印象的には上げ過ぎだ。FO MCを前に米国株は不安定な値動きとなっており、来週前半まで日本株も底練りが続く。 本格的な戻りはFOMCで米利上げが実施された後だろう」と述べた。
個別銘柄では、小野薬品工業 4528.T が上場来高値を更新。野村証券がレーティング 「バイ」でカバレッジを再開した。目標株価は2万4000円。4つ目のがん治療法とし て世界的に注目される抗体医薬「Opdivo」の将来的な展開を評価している。
半面、ダンロップスポーツ 7825.T が年初来安値。10日に発表した2015年12 月期の業績予想と配当予想の下方修正を嫌気した。同時に株主優待の中止も発表している 。またgumi 3903.T も急反落。2015年5─10月期連結決算で最終損益が17億 6500万円の赤字(前年同期実績は4億5800万円の黒字)となり、売り優勢となっ た。
東証1部騰落数は、値上がり1260銘柄に対し、値下がりが547銘柄、変わらず が117銘柄だった。
(杉山容俊)