英国の住宅価格が11月に回復し、前月比1.2%上昇したとネーションワイド・ビルディング・ソサエティが月曜日の報告書で発表しました。年間成長率は10月の2.4%から3.7%に回復し、2022年11月以来の最速ペースとなりました。住宅価格は現在、過去最高値をわずか1%下回る水準にあります。
この数字についてネーションワイドのチーフエコノミスト、ロバート・ガードナー氏は、年間成長率の力強い回復を指摘し、典型的な英国の住宅価格が前年比3.7%上昇したことは2年間で最速のペースであると強調しました。ガードナー氏は、平均所得に対して高い住宅価格や、パンデミック前の水準を上回る金利など、アフォーダビリティが逼迫している状況を考えると、住宅価格の上昇加速は驚くべきことだと述べています。
ガードナー氏は、住宅市場の活動が堅調を維持し、より高い金利環境下でもモーゲージ承認件数がパンデミック前の水準に近づいていると指摘しました。年初からの活動と住宅価格の着実な上昇の要因として、堅調な労働市場、低い失業率、力強い所得の伸び、そして2000年代半ば以降で最低水準にある家計債務を挙げています。
また、ガードナー氏は、今後の印紙税の変更が最近の価格上昇を牽引した可能性は低いと述べています。これは、ほとんどのモーゲージ申請が予算発表前に開始されたためです。しかし、これらの変更により、追加の税金が課される前に購入を完了しようとする買い手が増えると予想されており、2025年第1四半期、特に3月に取引が急増し、その後弱含む可能性があるとしています。
ガードナー氏は、経済が着実に回復し続ければ、住宅市場の基調となる活動ペースは徐々に強まるはずだと付け加えました。これは、金利の緩やかな低下と、住宅価格の上昇を上回る所得の伸びの組み合わせによって後押しされるとしています。
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