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欧米為替見通し:ドル・円は膠着か、月末まで手掛けにくい地合いに

発行済 2016-05-26 20:27
更新済 2016-05-26 20:33
欧米為替見通し:ドル・円は膠着か、月末まで手掛けにくい地合いに
今晩の欧米為替市場でのドル・円は110円前後の膠着となりそうだ。
G7伊勢志摩サミット開催を迎え、財政出動への期待感と警戒感が錯綜し方向感に乏しい展開を想定する。
世界的に株式市場の商いが低迷しているように、為替市場も積極的な売買は手控えられよう。
今回のG7で注目されているのは、議長国である日本を中心に協調的な財政出動ができるかどうかだ。
ただ、先週仙台で行われたG7財務相・中央銀行総裁会議では目立った進展が見られなかった。
今のところ、政治的な問題や、景気認識のズレなどが障害となり協調的な財政出動は見送られる公算が大きい。
市場コンセンサスは機動的な財政出動に留まるとの見方だが、6月1日にダブル選挙および消費税に関する安倍首相の会見(予定)が控えていることから、サミット通過後も売買は手控えられ膠着相場が続く可能性はある。
テクニカルでは、足元のドル・円は25日移動平均線をサポートとした推移が見られる。
2月高値と5月安値の下落幅の3分の1戻しは110円90銭レベルだが、この水準は75日移動平均線も控えていることから、目先の上値抵抗ラインとして意識されよう。
25日移動平均線と75日移動平均線に挟まれたレンジ相場をイメージ。
【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・1-3月期GDP改定値(前年比予想:+2.1%、速報値:+2.1%) ・18:30 南ア・4月生産者物価指数(前年比予想:+7.3%、3月:+7.1%) ・19:10 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(経済と金融政策、シンガポール) ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.5万件、前回:27.8万件) ・21:30 米・4月耐久財受注(前月比予想:+0.5%、3月:+0.8%) ・23:00 米・4月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.7%、3月:+1.4%) ・01:00 パウエル米FRB理事講演(経済と金融政策) ・02:00 米財務省7年債入札(280億ドル) ・ブラジル休場

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