[東京 1日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 121.34/36 1.0845/49 131.60/64 午前9時現在 121.34/36 1.0824/28 131.35/39 NY午後5時 121.03/08 1.0830/32 131.18/22
午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ドル高/円安 の121.34/36円だった。大幅続伸となった日経平均株価が午後にかけて高値もみ 合いとなり、ドル/円も121円前半で方向感を欠いた。
ドル/円は、朝方に一時121.49円まで上昇した後、仲値公示を挟んで121. 10円までじりじり値を下げた。正午までにやや値を戻したが、午後にかけて株価の高値 もみ合いが続くと、ドル/円も121.10─30円台を中心の小動きとなった。
先週末、日銀の追加緩和がサプライズとなり、118円半ばだったドルは121円台 まで水準を切り上げた。ただ、日銀が導入するマイナス金利には副作用もあるとされ、中 長期的に景気の底上げにつながるかを見極めるにはもう少し時間が必要との指摘がある。
目先のドルの上値めどとしては、121円半ばにある200日移動平均線が意識され ている。
中国の景気減速懸念や原油安といった年初からのリスク要因は落ち着いてきてはいる が、いまだ根本的な状況の打開には至っていない。
午前は国家統計局、財新/マークイットがそれぞれ中国の1月製造業購買担当者景気 指数(PMI)を発表した。弱い数字となって上海株などが大きく崩れればリスク回避の 円買いが強まると警戒されたが、無難に通過した。
海外時間には1月米ISM製造業景気指数の発表が予定され、好不況の分れ目となる 50を3カ月連続で下回ることが予想されている。50を上回って改善すればドル買いが 強まりそうだが、弱い内容なら3月の米追加利上げは難しいとの見方が強まり、ドル/円 の上値を抑える可能性がある。
米国では年明け以降、2年債利回り、10年債利回りがいずれも低下傾向で、「米経 済の変調とそれに伴う利上げペースの減速を市場が敏感に感じ取っている」(IG証券の マーケット・アナリスト、石川順一氏)との声も出ている。
(為替マーケットチーム)