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今夜に注目すべき3つのポイント~ギリシャのデフォルトリスク、欧州恐怖指数は急騰

発行済 2015-06-29 19:39
更新済 2015-06-29 20:00
今夜に注目すべき3つのポイント~ギリシャのデフォルトリスク、欧州恐怖指数は急騰
29日の欧米市場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■米国株式見通し:ギリシャのデフォルトリスク ■日経225先物ナイト:日中終値比110円高の20220円で推移、欧州恐怖指数は急騰 ■欧米為替見通し:ギリシャ国民投票、ユーロかツィプラスか? ■ギリシャのデフォルトリスク 26日のNY市場は下落。
6月ミシガン大学景況感指数が予想を上振れたことで買いが先行。
その後はギリシャ債務交渉の先行き不透明感が嫌気され、上値の重い展開となった。
ダウ平均は56.32ドル高の17946.68、ナスダックは31.69ポイント安の5080.50。
欧州連合(EU)は27日に開いたユーロ圏財務相会合(ユーログループ)で、30日に期限を迎えるギリシャ向け金融支援を延長せず、予定通り終了すると決めた。
27日未明に、ギリシャ政府が突然、国民投票の実施を表明したことで、ギリシャが一方的に協議を打ち切ったと批判。
ギリシャの債務不履行への懸念はさらに強まっている。
グローベックスの米株先物はNYダウで200ドル超の下落を織り込んでいる状況であり、欧州市場の動向を睨みながらの相場展開になりそうである。
また、ギリシャが国民投票を選択したことで、7月5日の投票結果を見極める必要もある。
なお、28日付のギリシャ紙トビーマに掲載された世論調査によると、ギリシャがユーロ圏に残留するか否かについて、「残留」は67・8%で、「離脱」の25・2%を大きく上回ったと報じられている。
これがサプライズ的にユーロ離脱ともなればより波乱の展開になる可能性があり、不安定な展開が続きそうだ。
欧米市場の下げは想定内だが、比較的底堅さが見られるほか、引けにかけて下げ幅を縮めるようだと、連鎖安は食い止められる可能性はある。
その他、先週末には半導体のマイクロン・テクノロジーの予想を下回る見通しが嫌気され、半導体株は軒並み下落していた。
半導体関連の落ち着きがみられるかが注目される。
 なお、経済指標では米中古住宅販売成約指数(5月)が予定されている。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■日経225先物ナイトは日中終値比110円高の20220円で推移、欧州恐怖指数は急騰 19時25分時点の日経225先物ナイト・セッションは日中終値比110円高の20220円で推移。
欧州株式市場では主要株価指数が大幅安となっているが、為替市場ではユーロ・縁は136円50銭台と朝方比では2円ほどユーロ高円安が進んでいる。
欧州版の恐怖指数であるVSTOXX指数は31.3949まで跳ね上がっている。
今年1月の水準まで急騰していることで先行き不透明感は非常に強い。
なお、アテネ取引所は銀行が再開されるまで休場となる見込み。
(先物OPアナリスト 田代昌之) (日本時間19:20時点 / 現在値 / 前日比 / 前日比(%)) ・イギリス FT100 / 6646.00 / -107.70 / -1.62 ・フランス CAC40 / 4892.12 / -167.05 / -3.41% ・ドイツ DAX / 11126.02 / -366.41 / -3.29% ■ギリシャ国民投票、ユーロかツィプラスか? 本日29日の欧米市場のドル・円は、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が高まっていることで上げ渋る展開が予想される。
6月30日に期限を迎えるギリシャへの第2次救援プログラムは、ユーロ圏財務相会合が延長を拒否したことで失効する見込みであり、国際通貨基金(IMF)への債務返済は行われない公算が大きいことで、ギリシャは、デフォルト(債務不履行)に陥る可能性が高まりつつある。
第2次救援プログラムが失効することで、国際債権団の要求案とギリシャ政府の改革案は存在意義を失い、7月5日のギリシャの国民投票は、ユーロ残留の是非を問う投票となる。
世論調査でもユーロ残留が多いように、ギリシャ国民は、年金受給額が減らされ、受給年齢が引き上げられ、付加価値税などが増税されても、第3次救援プログラムを受け取る道を選択することが予想されている。
ギリシャ国民がユーロ残留を選択した場合、反緊縮財政を標榜して政権を獲得したツィプラス・ギリシャ政権は崩壊し、解散総選挙となる。
リスクシナリオは、ギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥り、ユーロからの離脱を余儀なくされ、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)から離脱し、プーチン露大統領の傘下に入り、「ユーラシア連合」の地中海への橋頭堡となった場合となる。
そして、加盟国の離脱を想定していないユーロからギリシャが離脱することで、他の重債務国の離脱懸念が高まることで、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票も加わり、ユーロと欧州連合(EU)の瓦解の可能性が高まることになる。
(為替・債券アナリスト 山下政比呂) ☆欧米市場のイベントスケジュール☆ ・21:00 独・6月消費者物価指数速報値(前年比予想:+0.5%、5月:+0.7%) ・23:00 米・5月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+1.5%、4月:+3.4%) ・23:30 米・6月ダラス連銀製造業活動指数(予想:-16.8、5月:-20.8)

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