サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

UPDATE1: 東京外為市場・15時=ドル91円後半、中国の金融時報受けた円買い一服でドル戻り歩調

発行済 2009-10-26 16:24
EUR/JPY
-

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 91.94/95  1.5031/32  138.09/17

正午現在   91.57/61  1.5044/48  137.74/85

午前9時現在 92.11/12  1.4990/93  138.07/15

NY17時現在 92.04/09  1.5000/06  138.15/22

--------------------------------------------------------------------------------

 [東京 26日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5

時時点から小幅安の91円後半で推移している。中国人民銀行(中央銀行)が発行する金

融時報が、外貨準備に占めるユーロや円の比率引き上げるべきとの論説を掲載したことを

きっかけに、一時ドルに対して円やユーロが買われた。ただ、買い一巡後は前週からのド

ル/円の買い戻しの流れが復活し、ドルは戻り歩調となった。

 米長期金利の上昇や、米連邦準備理事会(FRB)が次回の連邦公開市場委員会をにら

み利上げの可能性を示すシグナルをいつどのようにして送るか検討して始めているとのウ

ォールストリート・ジャーナル報道を受けた前週末海外市場からのドル買い戻しの流れを

受け、ドル/円はきょう早朝に92.23円まで上昇。約1カ月ぶりの高値をつけた。ユ

ーロ/ドルも利食い売りで1.50ドルを割り込み、1.4981ドルまで下落した。

 しかし、人民銀行が発行する金融時報に掲載された中国は外貨準備に占めるユーロや円

の比率引き上げるべきとの論説がきっかけになり、ドル/円は急速に下げに転じた。1カ

月ぶりのドル高で輸出企業の売りが出たこともドル/円を圧迫し、一時は91.57円ま

で下落した。「ドルは93円前後を目指して買い戻しが先行するとみていたが、この報道

が水をかけた」(ソシエテジェネラル銀行外国為替本部長、斎藤裕司氏)という。ユーロ

/ドルでもユーロ買いが進み、一時は1.5064ドルと1年2カ月ぶり高値を更新し

た。

 しかし、論説の寄稿者である人民銀行調査担当者、ハルビン支店金融調査局チーフの

Zhou Hai氏がロイターに「(論文は)純粋に個人的な意見」と述べたことから、ドルは下

げ止まり、その後は戻り歩調となった。「金曜の海外市場でも91円半ばでドル/円が下

げ止まっており、このあたりでは海外勢によるドル・ショートの買い戻しが出るようだ」

(邦銀)という。

 また、日本の財政悪化に市場の目が向き始めていることもドル/円を支えた。鳩山内閣

の予算編成は「結果的に大盤振る舞いで財政悪化につながる。足元は国内消化が可能だろ

うが、銀行の国債投資の源泉である個人預金は海外志向を強めていくとみられ、将来も国

内でファイナンスできるかどうか、リスクは出てきている」(邦銀)との声が上がってい

る。

 米国の財政悪化も顕著だが「日本の財政悪化のほうがネガティブ。米国にはグリーン・

ニューディールなど産業育成の視点があるが日本にはなく、雇用回復の展望も描けない。

(税収増加の見通しなしに)いつまでも家計支援に資金をつぎ込むことはできない」(住

友信託銀行マーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏)との声が出ている。

 

 <米長短金利差拡大でヘッジ付き米債投資増加も>

 前週末には10年債利回りが3.49まで上昇する一方、3カ月物ドルL

IBORが0.28188%に低下し過去最低を更新。長短金利差が拡大した。「短期金

利の低下で為替ヘッジがかけやすくなっている。長期金利上昇で金利は十分取れるため、

日本の機関投資家による新規の外債投資はヘッジ付きになるケースが多そうだ。需給面か

らの為替への影響は中立的なものになる可能性がある」(邦銀)との声が出ている。今週

は週間で過去最大となる1230億ドルの新発債入札が予定されている。

 ただオープン外債投資は本来、為替と金利を両方取りにいく投資。「どこかでヘッジを

はずすタイミングを探りたい」(生保)との声は出ている。「市場の織り込みからみると

日米短期金利の逆転は来年3月頃にも解消する見通し。米短期金利が上がり始めれば、ヘ

ッジはずしによるドル/円の買い戻し需要はかなりありそうだ」(住友信託銀行マーケッ

ト・ストラテジスト、瀬良礼子氏)との声が上がっている。

(ロイター日本語ニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

 

 全スポットレート(ロイターデータ)

 アジアスポットレート(同)

 欧州スポットレート(同)

 クロス円レート(同)

 クロス円の時系列レート(同)

 通貨オプション

 スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)

 スポットレート(RTFX)

 スポットレート(日銀公表)

 

 為替関連ニュース [FRX]

 外為市場リポート[JPY/J]

 外為マーケットアイ[JPY/JU]

 焦点・アングル・特集 [FRX-FES]

 クロスマーケットアイ[.JPCM]

 

 主要国の経済指標発表予定と予想一覧<0#JECON>

 主要国の政策金利一覧・中銀ニュース[BOX-CEN]

 きょうの予定[MI/DIARY][JPY/DIARY]

 

 速報ニュース[AA][AA-RS]

 財政・金融政策の当局者発言ニュース[RSS-PLCY]

 規制・監督関連ニュース[RSS-REGS]

 ファンド関連ニュース[RSS-FUND]

 欧州市場サマリー[NNJ/EU]

 NY市場サマリー[NNJ/NY]

 世界の主要株価指数

 

 外国為替・マネー総合メニュー

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます