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リソー教育 Research Memo(1):雨降って地固まり、捲土重来を期す

発行済 2016-09-05 16:00
更新済 2016-09-05 16:33
リソー教育 Research Memo(1):雨降って地固まり、捲土重来を期す
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リソー教育 (T:4714)は「すべては子どもたちの未来のために」という考えのもと、東京(41教室)を中心に首都圏1都3県で67教室の進学個別指導塾「TOMAS」を直営する同社(連結売上の50%)を親会社に、北海道から九州まで全国14支社で家庭教師派遣教育事業を展開する(株)名門会(同24%)と、東京を中心に、首都圏と関西の24教室で名門幼稚園・小学校受験を指導する(株)伸芽会」(同16%)の2子会社が事業の3本柱。
グループ従業員数は正社員約500名、アルバイト(塾講師等)約5,000名となっている。


TOMASは、集団授業が主流である受験進学指導に、1対1の完全個別指導を導入した先駆者的存在。
教育の質を上げることを最優先に直営にこだわり、規模的には同社の主戦場である首都圏に限っても学習塾業界の中で大手の一角を占めており、「個別指導の進学塾」という成長市場では独占的なシェアを有している。


過去2年間は不適切な経理処理に関わる後処理に専念した結果、売上高は200億円の大台を目前に足踏みが続いた。
既存事業は、家庭教師派遣の名門会の売上高は伸び悩んだが(前期比3.1%減)、TOMAS(同2.6%増)と伸芽会(同6.0%増)は生徒数が大幅に減少することもなく、2016年2月期は売上高が前期を上回った。
また、体操教室やサッカースクールを展開する人格情操教育事業の(株)プラスワン教育や中高一貫校の学校内個別指導を請け負う(株)スクールTOMAS(同24.0%増)など新規事業も売上増加に貢献し、2016年2月期の連結売上高は19,643百万円と、2013年2月期に記録した19,814百万円近くまで回復した。
営業利益は1,890百万円となった。


2017年2月期は、売上高が初の200億円超えとなる20,800百万円(前期比5.9%増)を予想している。
経常利益は同10.4%増の2,050百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同12.5%減の1,250百万円を見込む。
財務基盤の建て直しを受けて、2017年2月期から始まった中期経営計画では既存事業の成長とともに新規事業への積極的な投資も計画、反転攻勢に転じている。


■Check Point
・財務再建を経て、V字回復を目論む
・既存事業の堅調な拡大と新規事業の順調な成長
・過去2年間の支援に報いる大幅な増配を期待

(執筆:フィスコ客員アナリスト 小松 健司)

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