■業績動向
4. 財務状況と経営指標
MCJ (T:6670)の財務状況は良好である。
2017年3月期末における総資産は55,963百万円と、前期末比5,281百万円増加した。
これは、受取手形及び売掛金が同1,744百万円、たな卸資産が同3,612百万円増加したことが要因で、事業拡大に伴い増加したものと考えられる。
負債では、買掛金が同1,208百万円増加、未払法人税等が同655百万円増加しており、これも事業拡大に伴う増加と考えられる。
借入金が返済によって同1,227百万円減少しており、有利子負債比率も同11.7ポイント低下した。
また、為替換算調整勘定の減少等によりその他の包括利益累計額が同642百万円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により、利益剰余金が同4,398百万円増加した。
この結果、2017年3月末時点での自己資本比率は50.4%と第2四半期末以降50%を超過し、同社の創立以来の最高水準を維持している。
同社はもともと自社工場を持たないファブレス経営から出発しており、大規模設備投資を行わず借入金も少ないため、自己資本比率は従来から高かったが、好業績でさらに高いレベルに向上した。
手元現預金も潤沢に保有しており、これは1)今後の機動的なM&Aに柔軟に対応する、2)配当性向を25%以上確保する、3)内部留保を強化し事業成長に備える、などの目的で強い財務基盤を維持するためとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)
4. 財務状況と経営指標
MCJ (T:6670)の財務状況は良好である。
2017年3月期末における総資産は55,963百万円と、前期末比5,281百万円増加した。
これは、受取手形及び売掛金が同1,744百万円、たな卸資産が同3,612百万円増加したことが要因で、事業拡大に伴い増加したものと考えられる。
負債では、買掛金が同1,208百万円増加、未払法人税等が同655百万円増加しており、これも事業拡大に伴う増加と考えられる。
借入金が返済によって同1,227百万円減少しており、有利子負債比率も同11.7ポイント低下した。
また、為替換算調整勘定の減少等によりその他の包括利益累計額が同642百万円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により、利益剰余金が同4,398百万円増加した。
この結果、2017年3月末時点での自己資本比率は50.4%と第2四半期末以降50%を超過し、同社の創立以来の最高水準を維持している。
同社はもともと自社工場を持たないファブレス経営から出発しており、大規模設備投資を行わず借入金も少ないため、自己資本比率は従来から高かったが、好業績でさらに高いレベルに向上した。
手元現預金も潤沢に保有しており、これは1)今後の機動的なM&Aに柔軟に対応する、2)配当性向を25%以上確保する、3)内部留保を強化し事業成長に備える、などの目的で強い財務基盤を維持するためとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)