[2日 ロイター] - 米小売大手クローガーは2日、2023年度の調整後1株利益が4.45─4.60ドルになるとの見通しを示した。コスト削減に乗り出す中、市場予想の4.20ドルを上回った。
大手小売業者が相次いで低調な利益見通しを示し、業界に対する懸念が高まっていたため、クローガーの見通しはサプライズとなり、同社の株価は5%超上昇した。
同社はコストを抑えるために商品を配送センターの近くで調達するなど、サプライチェーン(供給網)の合理化を進めている。また、同社プライベートブランドへの需要も高まっており、これらは通常、利幅が比較的大きい。
CFRAリサーチのアナリストは「他の小売業者と比較して、クローガーの見通しは驚きだった。非常に不安定なマクロ環境を考えると、極めて保守的な姿勢を取ると予想していたからだ」と述べた。
一方、246億ドルで提案しているアルバートソンズ買収は米国の一部議員や消費者団体から圧力を受けているが、クローガーは24年初頭に契約を締結する方向だと説明した。