日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は1日、前日比+8.76pt(上昇率27.90%)の40.15ptと大幅に上昇した。
なお、高値は41.37pt、安値は33.54pt。
3月の個人消費支出が過去最大の落ち込みを記録するなど経済指標の悪化が投資家心理を冷やし、前日の米国市場では主要株価指数が反落。
そのほか、決算を受けて時間外取引で値を下げた米ハイテク株の流れもあり、昨日節目の20000円を回復したばかりだった225先物は半導体株を中心に500円近く下落した。
また、海外の通信社が、「トランプ米大統領が政府の退職年金基金が中国の株式に投資するのを阻止することを検討している」と報じたことで、新型コロナウイルスを巡っての米中間の対立が懸念され、市場の不安心理に一層の拍車をかけた。
こうした背景から、20pt台を目指して低下してきていた日経VIは跳ね上がり、終値で40ptまで上昇する形となった。
【日経平均VIとは】日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。
日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。
一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。