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欧米為替見通し:ドル弱含みか、米利上げに消極的なら売り優勢

発行済 2016-06-15 17:14
更新済 2016-06-15 17:33
欧米為替見通し:ドル弱含みか、米利上げに消極的なら売り優勢
今日の欧米外為市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ見送りでドル・円は弱含む展開となりそうだ。
連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明などで7月利上げに可能性が残されればドルの大幅安は避けられる見通しだが、早期引き締めに消極的な見解が示された場合には105円前半まで下落する展開を予想する。
FRBは2日間のFOMC会合を経て、日本時間16日3時に金融政策を発表する。
今月3日に発表された5月雇用統計では非農業部門雇用者数は前月比+3.8万人と、予想の+16万人を大きく下回る低調な内容となったことで、6月利上げは見送りの公算。
市場コンセンサスである年2回の金融引き締めペースは鈍化するとの見方から、ドル売りフローは膨らみそうだ。
ただ、7月利上げへの期待は残されており、FOMCの声明やイエレンFRB議長の記者会見での発言が強気な内容ならドルの下げは小幅にとどまる見通し。
その際の下値メドは前日安値の105円63銭となろう。
逆に早期引き締めにハト派的な内容となった場合、5月3日安値の105円55銭を下抜け、105円前半まで下落する展開を予想したい。
15-16日開催の日銀金融政策決定会合で追加金融緩和は先送りされるとの見方が多く、ドル売り局面では下支え要因とはなりにくいだろう。
【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・5月失業率(予想:2.1%、4月:2.1%) ・17:30 英・2-4月ILO失業率(予想:5.1%、1-3月:5.1%) ・18:00 ユーロ圏・4月貿易収支(予想:+260億ポンド、3月:+286億ユーロ) ・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:9.3%) ・20:00 南ア・4月小売売上高(前年比予想:+2.5%、3月:+2.8%) ・21:30 米・5月生産者物価指数(前月比予想:+0.3%、4月:+0.2%) ・21:30 米・6月NY連銀製造業景気指数(予想:-4.50、5月:-9.02) ・22:15 米・5月鉱工業生産(前月比予想:-0.2%、4月:+0.7%) ・22:15 米・5月設備稼働率(予想:75.2%、4月:75.4%) ・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明・経済予測発表(政策金利据え置き予想) ・03:30 イエレン米FRB議長会見 ・05:00 米・4月対米証券投資・ネット長期有価証券(3月:+781億ドル)

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