■2016年3月期第2四半期決算
(5)販管費の分析
販管費のコントロールは狙いどおりに推移している。
四半期ベースで見た販管費の実額は緩やかに増加している。
しかし売上高の伸びが販管費の伸びを上回っているために、結果的に売上高販管費率は右肩下がりのトレンドラインを描いている。
2016年3月期第2四半期は前年同期との比較で、実額は268百万円増となったが対売上高比率は0.5%ポイント低下した。
販管費の内訳は人件費の割合が最も大きく、次が支払手数料となっている。
支払手数料は売上高に連動して増加する変動費的な性格のものであり、今後も売上高比率では中立要因と言えよう。
もう1つ注目すべきは広告宣伝費だ。
今第2四半期の実額は30百万円で、売上高比率はわずか0.3%でしかない。
シュッピン {{|0:}}はeコマース企業でありながら、インターネット広告をほとんど売っていない。
同社にとっての広告戦略は後述するWebマーケティングであり、広告宣伝費の低い状況は今後も維持されると弊社ではみている。
販管費の中の最大費目である人件費の今後の推移は要注目だ。
同社における人員増は主としてECにかかるサポート・ロジスティクスの部分で発生してきた。
同社は今春、新基幹システムを導入した。
この狙いと効能は各種あるが、社内の各システムを統合したことで、今後の事務作業量増加に対して人員増を大きく圧縮できる効果も重要なポイントとなっている。
前述のように、EC売上高は今後も20%~30%の高い成長が続くと期待されるが、その対面において人件費増が狙いどおり抑え込まれれば、売上高販管費率はさらに低下することが想定される。
今後の推移を見守りたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
四半期ベースで見た販管費の実額は緩やかに増加している。
しかし売上高の伸びが販管費の伸びを上回っているために、結果的に売上高販管費率は右肩下がりのトレンドラインを描いている。
2016年3月期第2四半期は前年同期との比較で、実額は268百万円増となったが対売上高比率は0.5%ポイント低下した。
販管費の内訳は人件費の割合が最も大きく、次が支払手数料となっている。
支払手数料は売上高に連動して増加する変動費的な性格のものであり、今後も売上高比率では中立要因と言えよう。
もう1つ注目すべきは広告宣伝費だ。
今第2四半期の実額は30百万円で、売上高比率はわずか0.3%でしかない。
シュッピン {{|0:}}はeコマース企業でありながら、インターネット広告をほとんど売っていない。
同社にとっての広告戦略は後述するWebマーケティングであり、広告宣伝費の低い状況は今後も維持されると弊社ではみている。
販管費の中の最大費目である人件費の今後の推移は要注目だ。
同社における人員増は主としてECにかかるサポート・ロジスティクスの部分で発生してきた。
同社は今春、新基幹システムを導入した。
この狙いと効能は各種あるが、社内の各システムを統合したことで、今後の事務作業量増加に対して人員増を大きく圧縮できる効果も重要なポイントとなっている。
前述のように、EC売上高は今後も20%~30%の高い成長が続くと期待されるが、その対面において人件費増が狙いどおり抑え込まれれば、売上高販管費率はさらに低下することが想定される。
今後の推移を見守りたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)