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欧州市場サマリー(6日)

発行済 2011-01-08 18:07

             1425GMT 5日終盤

ユーロ/ドル    1.3123 1.3151

ドル/円    82.960 83.270

ユーロ/円 108.92 109.51

            6日終値     前営業日終値

株 FT100 6019.51(‐24.35)  6043.86

  クセトラDAX  6981.39(+41.57)  6939.82

金 現物値決め 1368.50      1368.00

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(3月限)  98.940 (‐0.010)  0.294(0.291)

独連邦債2年物 0.898(0.924)

独連邦債10年物(3月限) 125.80 (+0.31) 2.905(2.968)

独連邦債30年物   3.440(3.465)

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 <為替> ドルが対ユーロで上昇。これまでに示された米経済指標が全体的に明るい内

容となっており、米経済回復への期待からドルは今後も上昇が続く公算が大きい。

 <株式> ロンドン株式市場は反落。鉱山・エネルギー株に売りが出た。この日発表の

米小売・雇用指標が精彩を欠いたことを受けて米経済見通しをめぐる不透明感が強まり、

商品(コモディティー)相場が下落したことが背景にある。

 ただ、小売のマークス・アンド・スペンサー、航空大手ブリティッシュ・エア

ウェイズ、半導体設計会社ARMが上昇し、下値を支えた。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は12月に6.7%上昇しており、年明けの3営業

日でも2%値を上げている。

 1月1日終了週の米新規失業保険週間申請件数(季節調整済み)は40万9000件と

予想を上回って増加した。ただ、4週間移動平均は約2年半ぶりの水準に減少した。

 エネルギー株が軟調、4日に2年3カ月ぶり高値をつけていた原油価格が1バレ

ル89ドルを割り込んで下落した。BP が0.5%安。

 鉱山株指数<.FTNMX1770>は0.7%下落。

 個別銘柄では酒類メーカーのディアジオが2%高。シティがディアジオの投資

判断を「バイ」で開始したことが好感された。

 欧州株式相場は上昇し、一時約1年4カ月ぶり高値をつけた。ただ米雇用統計の発表を

翌日に控え、引けにかけて伸び悩む展開となった。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は4.77ポイント(0.42%)高

の1147.23。一時1154.10ポイントと2008年9月中旬以来の高値をつけ

た。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は2.49ポイント(0.09%)高の

2836.23。

 シティ・インデックスのストラテジスト、ジョシュア・レイモンド氏は「あすの雇用統

計は非常に良好な内容が見込まれており、もし信じがたい数字が出てくれば、米量的緩和

第2弾(QE2)の推進に一定のブレーキがかかる可能性もあり、リスクヘッジのため多

少の利食い売りが出た」と述べた。

 経済状況の改善期待から保険株<.SXIP>が1.8%上昇。AXAは2%高、ア

リアンツは1.6%高。

 市場では欧州株の割安感を指摘する声も聞かれる。トムソン・ロイター・データストリ

ームによると、STOXX欧州600指数<.STOXX>の場合、将来の収益に基づく予想株価

収益率(PER)は10.8倍と、10年平均の13.7倍や米S&P500指数<.SPX>

の予想PER13.1倍を下回っている。

 こうしたなか、この日は債務不安からスペイン・ポルトガルの株式相場が軟調だった。

 

 ARMホールディングスは2.3%高。マイクロソフトは、インテル

のライバル会社でスマートフォンとタブレットPC向けチップの主要生産会社

であるARMが設計したチップと互換性のある基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を

設計する計画。

 中国の電線メーカー、シン茂(Xinmao)は、オランダの同業ドラカに対する

10億ユーロ(13億1000万ドル)の現金による買収提案を撤回した。ドラカは

8.4%安。

 

 <ユーロ圏債券> 12月の米雇用統計の発表を控え値動きの荒い展開となるなか、独

連邦債が上昇。一方でユーロ圏周辺国債は来週入札が相次ぐことからさえない展開となり、

独連邦債と周辺国債の利回り格差は拡大した。

 ポルトガルの債券発行機関IGCPは、12日に総額7億5000万─12億5000

万ユーロ規模の国債入札を実施すると発表した。スペインとイタリアも来週国債入札を予

定している。

 モニュメント証券のストラテジスト、マーク・オズワルド氏は「(周辺国債の)一段の

供給見通しがスプレッド拡大につながったのは確実だ」と述べ、ポルトガルなどがいつま

で高利回りに耐えることができるのか懸念があると指摘した。

 10年物のポルトガル国債利回りは7%を超えて上昇した。独連邦債と

の利回り差は421ベーシスポイント(bp)と12月1日以来の水準に拡大した。

 10年物のスペイン国債およびイタリア国債と独連邦債の

利回り格差も拡大した。

 連立交渉が難航しているベルギーの国債10年物と独連邦債の利回り格

差も拡大した。政党間の対立打開を図る政府の仲介役が辞任したことで、今後総選挙が行

われるとの見方が強まった。

 ベルギーでは暫定政府発足後すでに200日以上が経過しており、同国が抱える巨額の

債務への対応をめぐり懸念が高まっている。

 独連邦債先物3月限は24ティック高の125.73。一時125.07まで

値を下げる場面もあった。

 独連邦10年債利回りは約4bp低下し2.93%。独連邦2年債

利回りは2.5bp低下の0.904%。

 フランスは年明け第1回目となる国債入札を実施し、約90億ユーロを調達した。落札

利回りは上昇したものの、堅調な需要を集めた。

                           [東京 7日 ロイター]

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