[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)が5日発表した6月の豪求人広告は前月比3.0%増と、13カ月連続で増えた。国内の一部で新型コロナウイルス対策のロックダウン(封鎖措置)が実施されているが、労働需要は強いままで、経済への影響は限定的とみられる。
この日発表された5月の豪小売売上高も前月比0.4%増と、伸び率は予想を上回った。6月の新車販売台数も堅調を保ち、消費の先行きは明るさを増している。
5月の住宅着工許可件数は前月から7.1%減少したが、過去数カ月の増加に続くもので、前年比では53%増となった。
6月の求人広告は、全土のロックダウンから労働市場が回復しつつあった前年同月から129%増えた。
ANZのシニアエコノミスト、キャサリン・バーチ氏は「最近のデータは、ロックダウンで一時解雇あるいは一時帰休となった労働者は制限解除後すぐに職場復帰するか新たな職を見つけるという傾向を示している。労働市場と全体の需要の基調的な強さが背景にある」と指摘。
先週公表された3─5月の求人件数は前期比23.4%増となった。
バーチ氏は、求人件数がコロナ前の水準の2倍に達し、求人1件当たりの失業者数は1.9人と、過去最低を付けているとし、失業率はかなりの低下余地があると分析した。
失業率は4月に5.1%と、昨年7月に付けたコロナ禍のピークの7.5%から急速に低下した。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は何年も停滞している賃金と物価の押し上げに向け、失業率を4%以下に低下させたい考え。
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UPDATE 1-Australia's labour market stays strong in face of COVID lockdowns
AUSTRALIA MAY RETAIL SALES +0.4 PCT M/M S/ADJ (REUTERS POLL +0.1 PCT)
3─5月の豪求人件数が過去最高を更新、全業種で求人難に
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