27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・内需・ディフェンシブ系で且つ中小型株を中心とした自律反発 ・ドル・円は101円87銭付近、ドル弱含み、日本株堅調もリスク回避の円買い ・アイシン、トヨタ紡織など7社の目標株価変更 ■内需・ディフェンシブ系で且つ中小型株を中心とした自律反発 日経平均は反発。
207.22円高の15159.24円(出来高概算11億株)で前場の取引を終えた。
英国のEU離脱を受けた先週末の大幅下落に対する自律反発の買いが先行している。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円高の15120円と、一先ず15000円はキープしている。
政府・日銀は午前8時から緊急会合を開き、英国のEU離脱を巡り対応を協議するなど政策期待も高まりやすく、押し目拾いのタイミングを見極める展開に。
注目されていた26日のスペインの議会選挙は、EUに批判的な左派の政党は支持が拡大せず、3位にとどまる見通しであり、やや安心感に。
これにより日経平均は一時15238.56円まで上げ幅を拡大させる場面をみせたが、戻り売り圧力も強く、その後は15150円辺りを挟んでのもみ合いが続いている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。
セクターでは医薬品、食料品、水産農林、陸運、情報通信、建設など、内需・ディフェンシブ系を中心に上昇。
一方、証券、鉱業、鉄鋼、輸送用機器、銀行、海運、保険が冴えない。
規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも上昇しているが、大型株が相対的に弱い。
日経平均は買い先行で始まったが、その後は寄り付き水準での攻防が続いている。
先週末の1200円超の下落に対するリバウンドとしては鈍さが目立つ。
円相場は1ドル101円台後半での推移であり、自律反発が意識されるものの、積極的には手掛けづらい状況のようである。
また、内需・ディフェンシブ系を中心に自律反発をみせており、今回の英国の問題が火種となり、他国へのEU離脱を窺わせる「EU離脱ドミノ」の動きが警戒されているだろう。
そのため物色の流れとしては内需・ディフェンシブ系で且つ中小型株を中心とした自律反発が続きそうである。
主力処の自律反発については、週明けの欧米市場の動向を見極める必要がありそうだ。
(株式部長 村瀬智一) ■ドル・円は101円87銭付近、ドル弱含み、日本株堅調もリスク回避の円買い 27日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含む展開となった。
日本株は堅調地合いで推移したが、リスク回避的な円買い圧力でドルは売られやすい展開。
ドル・円は、前週末の反動や日経平均株価の堅調推移を受け仲値にかけてドル買い・円売りが強まり、一時102円48銭まで上昇した。
また、政府・日銀による緊急会合の開催で対応策が打ち出されるとの期待感もドルを押し上げた。
しかし、緊急会合は市場流動性の確保が議題の中心となり、日本の為替介入への期待は後退。
また、英国が欧州連合(EU)離脱の方向となったことでポンドが売り圧力にさらされているとの見方から、リスク回避的な円買いが強まった。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続いており、ドルは午後も下げ渋る展開となりそうだ。
ただ、市場の警戒感は弱まっておらず、ドルはネガティブな情報に反応しやすいためリスク回避的な円買いが強まる可能性はあろう。
ここまでは、ドル・円は101円51銭から102円48銭、ユーロ・ドルは1.0984ドルから1.1075ドル、ユーロ・円は111円71銭から113円26銭で推移した。
12時36分時点のドル・円は101円87銭、ユーロ・円は112円23銭、ポンド・円は136円38銭、豪ドル・円は75円54銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・値上がり寄与トップはKDDI (T:9433)、同2位はファーストリテ (T:9983)、2銘柄で日経平均を約57円押し上げた ・内需・ディフェンシブ関連に買い戻しが入り ・自動車株の値下がりが目立つ ・アイシン (T:7259)、トヨタ紡織 (T:3116)など7社の目標株価変更 ・安倍首相 「為替市場にはこれまで以上に注意する」 「日銀には市場流動性確保、金融仲介機能を支えることを期待する」 ・中曽日銀副総裁 「円貨・外貨の流動性について各国中銀と連絡を密にする」 ☆後場の注目スケジュール☆ ・特になし <海外> ・特になし <WA>
・内需・ディフェンシブ系で且つ中小型株を中心とした自律反発 ・ドル・円は101円87銭付近、ドル弱含み、日本株堅調もリスク回避の円買い ・アイシン、トヨタ紡織など7社の目標株価変更 ■内需・ディフェンシブ系で且つ中小型株を中心とした自律反発 日経平均は反発。
207.22円高の15159.24円(出来高概算11億株)で前場の取引を終えた。
英国のEU離脱を受けた先週末の大幅下落に対する自律反発の買いが先行している。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円高の15120円と、一先ず15000円はキープしている。
政府・日銀は午前8時から緊急会合を開き、英国のEU離脱を巡り対応を協議するなど政策期待も高まりやすく、押し目拾いのタイミングを見極める展開に。
注目されていた26日のスペインの議会選挙は、EUに批判的な左派の政党は支持が拡大せず、3位にとどまる見通しであり、やや安心感に。
これにより日経平均は一時15238.56円まで上げ幅を拡大させる場面をみせたが、戻り売り圧力も強く、その後は15150円辺りを挟んでのもみ合いが続いている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。
セクターでは医薬品、食料品、水産農林、陸運、情報通信、建設など、内需・ディフェンシブ系を中心に上昇。
一方、証券、鉱業、鉄鋼、輸送用機器、銀行、海運、保険が冴えない。
規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも上昇しているが、大型株が相対的に弱い。
日経平均は買い先行で始まったが、その後は寄り付き水準での攻防が続いている。
先週末の1200円超の下落に対するリバウンドとしては鈍さが目立つ。
円相場は1ドル101円台後半での推移であり、自律反発が意識されるものの、積極的には手掛けづらい状況のようである。
また、内需・ディフェンシブ系を中心に自律反発をみせており、今回の英国の問題が火種となり、他国へのEU離脱を窺わせる「EU離脱ドミノ」の動きが警戒されているだろう。
そのため物色の流れとしては内需・ディフェンシブ系で且つ中小型株を中心とした自律反発が続きそうである。
主力処の自律反発については、週明けの欧米市場の動向を見極める必要がありそうだ。
(株式部長 村瀬智一) ■ドル・円は101円87銭付近、ドル弱含み、日本株堅調もリスク回避の円買い 27日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含む展開となった。
日本株は堅調地合いで推移したが、リスク回避的な円買い圧力でドルは売られやすい展開。
ドル・円は、前週末の反動や日経平均株価の堅調推移を受け仲値にかけてドル買い・円売りが強まり、一時102円48銭まで上昇した。
また、政府・日銀による緊急会合の開催で対応策が打ち出されるとの期待感もドルを押し上げた。
しかし、緊急会合は市場流動性の確保が議題の中心となり、日本の為替介入への期待は後退。
また、英国が欧州連合(EU)離脱の方向となったことでポンドが売り圧力にさらされているとの見方から、リスク回避的な円買いが強まった。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続いており、ドルは午後も下げ渋る展開となりそうだ。
ただ、市場の警戒感は弱まっておらず、ドルはネガティブな情報に反応しやすいためリスク回避的な円買いが強まる可能性はあろう。
ここまでは、ドル・円は101円51銭から102円48銭、ユーロ・ドルは1.0984ドルから1.1075ドル、ユーロ・円は111円71銭から113円26銭で推移した。
12時36分時点のドル・円は101円87銭、ユーロ・円は112円23銭、ポンド・円は136円38銭、豪ドル・円は75円54銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・値上がり寄与トップはKDDI (T:9433)、同2位はファーストリテ (T:9983)、2銘柄で日経平均を約57円押し上げた ・内需・ディフェンシブ関連に買い戻しが入り ・自動車株の値下がりが目立つ ・アイシン (T:7259)、トヨタ紡織 (T:3116)など7社の目標株価変更 ・安倍首相 「為替市場にはこれまで以上に注意する」 「日銀には市場流動性確保、金融仲介機能を支えることを期待する」 ・中曽日銀副総裁 「円貨・外貨の流動性について各国中銀と連絡を密にする」 ☆後場の注目スケジュール☆ ・特になし <海外> ・特になし <WA>