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欧米為替見通し:ドル113円台の可能性も、米FRB議長の証言待ちか

発行済 2016-02-09 17:23
更新済 2016-02-09 17:33
欧米為替見通し:ドル113円台の可能性も、米FRB議長の証言待ちか
今日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開となりそうだ。
原油価格や株価が下げ止まらずリスク回避の動きが続いていることから、ドルは113円台まで下落する可能性はあろう。
一方で、10日に予定される米連邦準備制度理事会(FRB)議長による議会証言は、内容によってはドル底入れのきっかけになるかもしれない。
アジア取引時間帯では、ドル・円は、原油安や株安が嫌気され、2014年11月以来、1年3カ月ぶりの安値水準となる114円21銭まで下落した。
大手証券のある外為ディーラーは、「米追加利上げ観測が後退するなか、短期筋のヘッジファンドなどが行き場を失ったドルをキャッシュにしている状況だ」と指摘する。
米原油先物ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は節目の30ドルを下回る水準が続いているためドル・円には下落圧力が強く、目先は114円を割り込む展開が想定される。
一方、市場では、10日の24時に予定されているイエレンFRB議長の議会証言が注目される。
先の外為ディーラーは、「イエレン議長が3月利上げを見送る姿勢を示せばドル・円はいったん値を下げるだろうが、米国債金利の低下はそろそろ限界にきているためこれ以上はあまり下がらない。
そうなればドル買いに転じる可能性がある」との見方を示す。
ただ、これがドルの底入れのタイミングとなったとしても、リスクオフムードは短期間で払拭されるとは考えにくく、原油価格や株価をにらみながら時間をかけて戻す展開となろう。
【今日の欧米市場の予定】 ・18:30 英・12月貿易収支(予想:-104億ポンド、11月:-106.42億ポンド) ・24:00 米・12月JOLT求人件数(予想:535万件、11月:543.1万件) ・24:00 米・12月卸売在庫(前月比予想:-0.1%、11月:-0.3%) ・03:00 米財務省3年債入札(240億ドル) ・米予算教書公表

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