■業績動向
(1) 2015年12月期の業績概要
2月12日付で発表されたホットリンク {{|0:}}の2015年12月期の連結業績は、売上高が前期比2.37倍増の2,439百万円、営業利益が同11.0%増の126百万円、税引前利益が同57.1%減の60百万円、親会社株主に帰属する当期利益が同75.4%減となった。
Effyisの業績が上乗せされたことにより営業利益段階までは増収増益となったが、税引前利益はEffyisの買収資金(2,695百万円)を借入金で賄ったことによる金融収益の悪化により減益となった。
なお、当期より会計基準を日本の会計基準からIFRS(国際会計基準)に変更したことに伴い、前期の業績数値もIFRS基準に置き換えて比較している。
売上高の増収要因は、Effyisの子会社化で1,325百万円となり、既存事業では前期比8.3%増の1,113百万円となった。
既存事業のうち、SaaS事業は「クチコミ@係長」や「e-mining」で機能を向上した新バージョンをリリースした効果により新規顧客の開拓が進み、同5.1%増の787百万円と堅調に推移した。
また、ソリューションサービス事業のうち、Effyis分を除く既存事業は同17.4%増の319百万円と2ケタ伸長となった。
新サービスの中国インバウンド消費動向分析サービスが順調に立ち上がったことが主因だ。
なお、Effyisの売上高についてはドルベースで前年比10%台の伸びとなり、2ケタペースでの成長が続いている。
当期は中国で複数の大手ソーシャルメディアと販売ライセンス契約を進めたこともあり、中国のソーシャル・ビッグデータの販売が伸びたことが増収要因になったとみられる。
また、株式関連のソーシャルメディアであるStockTwitsや位置情報と絡めたSNSを運営しているFoursquareと販売ライセンス契約を締結する等、ソーシャル・ビッグデータ流通企業として、その地盤をさらに強固なものとしている。
営業利益は前期比11.0%増と増収率と比較すると小さいが、これはEffyisの子会社化に伴い減価償却費や人件費が増加したことや、M&Aに伴う一時的費用の増加などが要因となっている。
EBITDA(営業利益+減価償却費)ベースで見ると、前期比2.3倍増の488百万円となり、EBITDAマージンは20.0%とほぼ前期並みの水準で推移した。
なお、売上原価率が前期の42.3%から48.8%に上昇したが、これはEffyisの子会社化に伴い、ソーシャルメディアからのデータ購入費用が増加したことが主因となっている。
Effyisの業績については、売上高で1,325百万円、営業利益は買収に紐づくインセンティブプランによる人件費増60百万円(3年間継続)や回収不能債権の損失処理に伴う一時費用30百万円などがあったものの、23百万円程度の黒字を計上したとみられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
Effyisの業績が上乗せされたことにより営業利益段階までは増収増益となったが、税引前利益はEffyisの買収資金(2,695百万円)を借入金で賄ったことによる金融収益の悪化により減益となった。
なお、当期より会計基準を日本の会計基準からIFRS(国際会計基準)に変更したことに伴い、前期の業績数値もIFRS基準に置き換えて比較している。
売上高の増収要因は、Effyisの子会社化で1,325百万円となり、既存事業では前期比8.3%増の1,113百万円となった。
既存事業のうち、SaaS事業は「クチコミ@係長」や「e-mining」で機能を向上した新バージョンをリリースした効果により新規顧客の開拓が進み、同5.1%増の787百万円と堅調に推移した。
また、ソリューションサービス事業のうち、Effyis分を除く既存事業は同17.4%増の319百万円と2ケタ伸長となった。
新サービスの中国インバウンド消費動向分析サービスが順調に立ち上がったことが主因だ。
なお、Effyisの売上高についてはドルベースで前年比10%台の伸びとなり、2ケタペースでの成長が続いている。
当期は中国で複数の大手ソーシャルメディアと販売ライセンス契約を進めたこともあり、中国のソーシャル・ビッグデータの販売が伸びたことが増収要因になったとみられる。
また、株式関連のソーシャルメディアであるStockTwitsや位置情報と絡めたSNSを運営しているFoursquareと販売ライセンス契約を締結する等、ソーシャル・ビッグデータ流通企業として、その地盤をさらに強固なものとしている。
営業利益は前期比11.0%増と増収率と比較すると小さいが、これはEffyisの子会社化に伴い減価償却費や人件費が増加したことや、M&Aに伴う一時的費用の増加などが要因となっている。
EBITDA(営業利益+減価償却費)ベースで見ると、前期比2.3倍増の488百万円となり、EBITDAマージンは20.0%とほぼ前期並みの水準で推移した。
なお、売上原価率が前期の42.3%から48.8%に上昇したが、これはEffyisの子会社化に伴い、ソーシャルメディアからのデータ購入費用が増加したことが主因となっている。
Effyisの業績については、売上高で1,325百万円、営業利益は買収に紐づくインセンティブプランによる人件費増60百万円(3年間継続)や回収不能債権の損失処理に伴う一時費用30百万円などがあったものの、23百万円程度の黒字を計上したとみられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)