Colleen Howe
[北京 9日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反発。イスラエルとイスラム組織ハマスの協議がパレスチナ自治区ガザの休戦につながり、中東情勢の緊張が和らぐとの期待が後退した。
0032GMT(日本時間午前9時32分)時点で、北海ブレント先物は0.40ドル高の1バレル=90.78ドル、米WTI先物は0.35ドル高の86.78ドル。
イスラエルとハマスの交渉再開を受け、8日の取引では北海ブレントが5営業日ぶり、WTIは7営業日ぶりに反落していた。
ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は8日、ガザ最南部ラファにイスラエル軍が侵攻する日程は決定していると表明。ハマス幹部はエジプトで行われた協議でイスラエル側が示した停戦案を拒否したと述べた。
市場は中東情勢が原油供給に影響を及ぼすリスクを引き続き注視している。ANZのアナリストは、ハマスのイスラエル奇襲後、原油市場は大きな影響を受けてこなかったものの、イスラエルによるとみられる大使館攻撃に対するイランの対応が「原油市場を紛争に巻き込む可能性がある」と指摘した。