■会社概要
(5)事業モデルと同社の強み
ラクス (T:3923)の特徴は、複数のクラウドサービスを開発・育成し、クラウドサービスのポートフォリオを有していることである。
この特徴を1)ターゲットの設定、2)開発・育成、3)収穫、4)再投資の4段階に分けて描写したい。
まず、1)ターゲットの設定においては、中小企業向けの、業務効率化に貢献するサービスに絞っている。
顧客はコスト削減や業務効率化効果が見えやすいため、継続利用につながりやすい。
2)開発・育成では、受注のボトルネックになるカスタマイズや機器販売を行わないことが特徴で、クラウド事業の売上高に占める月額料金の割合が9割以上と高い売上高ストック比率につながっている。
また、営業・サポート・開発を自社でまかなうことで、顧客ニーズを的確にとらえ、素早くサービスに反映することが可能となり、受注率の向上と継続期間の長期化につながっている。
この結果、解約率が低くなり、導入社数の増加によるシェアが拡大、No.1サービスが育成されるというサイクルが確立されている。
このようにクラウドの開発・育成のノウハウを保有していることが強みである。
次に3)収穫だが、売上高が固定費を超えてくると、利益率が高まってくる。
また、収穫期から成熟期に移ると、営業や開発のコストは最小限に抑えることが可能となり、同社のクラウドサービスには80%と高い営業利益率を誇るものもある。
最後に4)再投資だが、得られた利益を成長サービスに積極的に投資することで、高い投資効率を実現している。
このように成長サイクルをまわすことで、安定的に高成長が可能な成長モデルを確立していることが最大の強みといえる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
この特徴を1)ターゲットの設定、2)開発・育成、3)収穫、4)再投資の4段階に分けて描写したい。
まず、1)ターゲットの設定においては、中小企業向けの、業務効率化に貢献するサービスに絞っている。
顧客はコスト削減や業務効率化効果が見えやすいため、継続利用につながりやすい。
2)開発・育成では、受注のボトルネックになるカスタマイズや機器販売を行わないことが特徴で、クラウド事業の売上高に占める月額料金の割合が9割以上と高い売上高ストック比率につながっている。
また、営業・サポート・開発を自社でまかなうことで、顧客ニーズを的確にとらえ、素早くサービスに反映することが可能となり、受注率の向上と継続期間の長期化につながっている。
この結果、解約率が低くなり、導入社数の増加によるシェアが拡大、No.1サービスが育成されるというサイクルが確立されている。
このようにクラウドの開発・育成のノウハウを保有していることが強みである。
次に3)収穫だが、売上高が固定費を超えてくると、利益率が高まってくる。
また、収穫期から成熟期に移ると、営業や開発のコストは最小限に抑えることが可能となり、同社のクラウドサービスには80%と高い営業利益率を誇るものもある。
最後に4)再投資だが、得られた利益を成長サービスに積極的に投資することで、高い投資効率を実現している。
このように成長サイクルをまわすことで、安定的に高成長が可能な成長モデルを確立していることが最大の強みといえる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)