ドル/円
午後3時現在 90.83/87 1.2399/01 112.63/66
正午現在 90.86/92 1.2392/96 112.62/64
午前9時現在 90.88/90 1.2385/87 112.54/59
NY17時現在 90.89/93 1.2377/79 112.75/77
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[東京 18日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時
点とほぼ変わらずの90円後半。海外市場の流れを引き継いでユーロが底堅い動きとなり、
ユーロ/ドルは一時1.2414ドルまで上昇。3週間ぶり高値を更新した。
東京市場の主要通貨は全般小動きながら、海外の地合いを引き継いでユーロが底堅い動
きとなった。ユーロ/ドルが3週間ぶり高値を更新したほか、ユーロ/円も112円半ば
でしっかり。ユーロ/スイスフラン
展開が続いた。
<円の予想変動率が低下、対ユーロは1カ月半ぶり低水準>
通貨オプション市場では、円の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)の低下が
目立ってきた。ロイターデータによると、ドル/円の1カ月物
で一時10.7%と5月17日以来1カ月ぶりの低水準を記録。ユーロの大きな上下動が
対ドルと対円で同時に発生するため、ドル/円は売買が交錯しやすいことが主因ではある
ものの、ユーロの急落局面が一巡してきたことで、ユーロ/円のボラティリティも低下基
調。きょうの取引で1カ月物
へ低下した。「長期視点で円安にかけるオプション取引に動く海外勢は一部いるが、半期
末を控えて取引意欲は減退ぎみ。5月のユーロ大変動で大きく稼いだファンド勢も少なく
ないので、少し早いが夏休み気分も出始めている」(外銀)という。
<新成長戦略>
政府は18日、2020年度までの平均で名目3%・実質2%を上回る経済成長を実現
する道筋を示した新成長戦略を閣議決定した。昨年末に公表した基本方針をベースに行程
表など具体策を盛り込んだ。需要と雇用の創出効果の高い事業を強化するとともに、日銀
に金融政策面で協力を仰ぎ、11年度までに需給ギャップを解消し、デフレを克服する。
市場は、新成長戦略には反応薄だったが、同成長戦略には、過度な円高を回避し、内外
需を下支えする経済成長実現する、という政策目標も盛り込まれている。「新成長戦略は、
現段階では個別の論点について円高要因、円安要因との判断はしにくい。政策が本当に実
行され、成果を上げるまでにはもう少しステップがありそうで、為替市場への影響は限定
的だ」とみずほ証券グローバルエコノミスト・林秀毅氏は話している。
(ロイター 基太村真司記者)