11日の日経平均は大幅に続伸。
241.72円高の19620.91円(出来高概算28億9000万株)で取引を終えた。
注目された8日の米雇用統計の堅調な結果を受けて、NYダウは267ドル高となった。
シカゴ日経225先物は大阪比275円高の19655円となり、日経平均はこれにさや寄せする格好から始まった。
ただし、戻り待ちの売り圧力のほか、決算発表が本格化するなかで模様眺めムードも強い。
日経平均は寄り付き直後に19679.63円をつけた後は、19600円を挟んでのこう着が続いた。
また、先週末に発表した決算のほか、マツダ (TOKYO:7261)との提携報道を受けて買いが先行したトヨタ自 (TOKYO:7203)は大引けにかけて失速。
4月23日以来の年初来高値を更新して始まった三菱UFJ (TOKYO:8306)は、その後マイナスに転じており、利益確定も出やすい水準のようである。
15年3月期の業績予想を取り下げるほか、期末配当を見送ると発表した東芝 (TOKYO:6502)がストップ安。
大幅減資観測が伝えられたシャープ (TOKYO:6753)も一時ストップ安をつけており、需給懸念なども上値の重石になっているようである。
目先的には東芝のリバウンドのタイミングを探りたいところ。
その他、ソフトバンク (TOKYO:9984)が引け後に決算を発表。
15年3月期営業益は、事前観測では9500億円とコンセンサス(9680億円程度)を下回っていたが、9827億円とコンセンサスを上回っての着地だった。
売上、経常益なども予想の範囲内であり、明日の動向が注目される。