■NY株式:ダウは120ドル高、NYダウ、S&P500種指数が最高値更新
NYダウ ナスダック
終値 :18347.67 終値 :5022.82
前日比:+120.74 前日比:+34.18
始値 :18259.12 始値 :5017.99
高値 :18371.95 高値 :5032.10
安値 :18259.12 安値 :5009.68
12日の米国株式相場は上昇。
ダウ平均は120.74ドル高の18347.67、ナスダックは34.18ポイント高の5022.82で取引を終了した。
雇用統計や日本の参院選挙、英国の次期首相決定などが引き続き好感されており、アジア・欧州株がほぼ全面高となった流れを受け買いが先行。
昨日発表された非鉄金属のアルコア(AA)の好決算を受け、米企業業績への期待が高まり、終日堅調推移となった。
ダウ及びS&P500種指数が最高値を更新したほか、ナスダック総合指数も節目となる5000ポイントを上回った。
セクター別では、運輸やエネルギーが上昇する一方で公益事業や食品・生活必需品小売が下落した。
ハードディスクメーカーのシーゲート・テクノロジー(STX)は6500人規模の人員削減策を発表し大幅上昇。
コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は米国店舗で一部飲料の値上げを行い、堅調推移。
ソフトウェアのオラクル(ORCL)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け買われた。
映画館チェーンのAMCエンターテイメント(AMC)は欧州同業のオデオン・アンド・UCIシネマズグループと12.1億ドルで買収合意し上昇した。
本日、セントルイス連銀総裁は英国のEU離脱が長期にわたって米国経済に影響を及ぼす可能性は低いとの認識を示した。
■NY為替:ドル続伸、日本の景気対策などへの期待で一時104円99銭
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円84銭から104円99銭まで上昇し、104円68銭で引けた。
日本の景気対策や金融刺激策への期待、世界経済の景気後退懸念が後退、英国の政局不安の後退でリスク選好の円売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1106ドルから1.1060ドルへ下落し、1.1061ドルで引けた。
米国債利回りの上昇に伴うドル買いが優勢となった。
ユーロ・円は、115円22銭から116円43銭まで上昇した。
ポンド・ドルは、1.3130ドルから1.3295ドルまで上昇した。
英国の政局不安の後退に伴い投機的なポンド売りポジションの解消に絡んだポンド買いが一段と広がった。
ドル・スイスは、0.9823フランから0.9894フランまで上昇した。
■NY原油:大幅反発で46.80ドル、OPECが16年石油生産見通しを下方修正
NY原油は大幅反発(NYMEX原油8月限終値:46.80↑2.04)。
石油輸出国機構(OPEC)が発表した7月の月報で、カナダでの山火事などが影響して16年の世界石油生産量の見通しを下方修正した。
こうした需給面の改善のほか、NYダウが史上最高値を更新するなど世界的な株高となっていることも、投資家心理を好転させる好材料となった。
日足チャートでは、100日移動平均線までの調整も意識されるなか、心理的な節目である45ドルでの攻防を迎えている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 13.54ドル +0.33ドル(+2.50%)
モルガン・スタンレー(MS) 27.37ドル +0.91ドル(+3.44%)
ゴールドマン・サックス(GS)156.92ドル +4.73ドル(+3.11%)
インテル(INTC) 34.94ドル +0.56ドル(+1.63%)
アップル(AAPL) 97.42ドル +0.44ドル(+0.45%)
アルファベット(GOOG) 720.64ドル +5.55ドル(+0.78%)
フェイスブック(FB) 117.93ドル +0.06ドル(+0.05%)
キャタピラー(CAT) 79.8ドル +2.00ドル(+2.57%)
アルコア(AA) 10.69ドル +0.55ドル(+5.42%)
ウォルマート(WMT) 73.27ドル -0.79ドル(-1.07%)
スプリント(S) 4.82ドル -0.04ドル(-0.92%)