■業績動向
(3)2017年6月期の業績予想
2017年6月期についてビューティ花壇は、今後の成長に向けた土台づくりの期間と位置付けており、売上高を前期比0.6%増の5,800百万円、営業利益を同25.0%減の95百万円、経常利益を同23.4%減の105百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同0.5%減の75百万円と微増収ながら減益と見込んでいる
売上高は、2016年6月期に引き続き、「生花卸売事業」が抜本的な物流改革に向けた取り組みにより大きく落ち込むものの、「生花祭壇事業」「ブライダル装花事業」「その他の事業」がそれぞれ伸長することにより増収を確保する想定である
一方、損益面では、労務費の圧縮や原価低減に向けた取り組みを継続するものの、単価下落の影響や「生花卸売事業」の落ち込みにより減益となる見通しとなっている
事業別の業績は以下のとおりである
a)「生花祭壇事業」
「生花祭壇事業」は、売上高を前期比5.3%増の3,200百万円、セグメント利益を同3.2%増の307百万円と増収増益を見込んでいる単価下落傾向が続く中で、圧倒的な低価格戦略による施行件数の伸びにより増収を確保する見通しであるまた、2016年9月1日に開設した成田営業所による売上寄与として90百万円を見込んでいる損益面でも、労務費の圧縮や原価低減(製造プロセスの効率化等)向けた取り組みの継続により単価下落に対応していく方針である
b)「生花卸売事業」
「生花卸売事業」は、売上高を前期比11.5%減の1,500百万円、セグメント利益を同44.9%減の63百万円と減収減益を見込んでいるマイ・サクセスとの連携によるシナジー創出(サプライチェーンの構築等)を進めるものの、その過程において必要となってきた抜本的な物流改革に向けた取り組み(産地との旧来型の取引慣行の一部見直し等)により業績は後退する見通しである
c)「ブライダル装花事業」
「ブライダル装花事業」は、売上高を前期比5.0%増の510百万円、セグメント利益を同1.4%増の60百万円を見込んでいる熊本地震による影響からの回復のほか、大都市圏(東京・大阪)での展開等により堅調に推移する見通しである
d)「その他の事業」
「その他の事業」は、売上高を前期比8.3%増の590百万円、セグメント利益を同4.0%増の6百万円を見込んでいるやや低調に推移した前期からの巻き返しを図る方針である
2016年6月期に引き続き、外部要因(受注単価の下落等)及び内部要因(物流改革への取り組み等)の両方が重なることにより業績は2期連続で踊り場となる見通しであるが、弊社では低価格戦略による施行件数の伸びや展開エリアの拡充によるシェア拡大に加えて、六次産業化を含めたサプライチェーンの構築に向けた施策が着実に進展しているところに注目しているまた、「生花卸売事業」における抜本的な物流改革への取り組みについては想定外の部分もあるようだが、リーディングカンパニーとして業界を束ねる構想を実現するためには必要なプロセスと考えられ、むしろ業界全体の発展や再編に向けたスピードを加速するチャンスと捉えることもできよう
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
(3)2017年6月期の業績予想
2017年6月期についてビューティ花壇は、今後の成長に向けた土台づくりの期間と位置付けており、売上高を前期比0.6%増の5,800百万円、営業利益を同25.0%減の95百万円、経常利益を同23.4%減の105百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同0.5%減の75百万円と微増収ながら減益と見込んでいる
売上高は、2016年6月期に引き続き、「生花卸売事業」が抜本的な物流改革に向けた取り組みにより大きく落ち込むものの、「生花祭壇事業」「ブライダル装花事業」「その他の事業」がそれぞれ伸長することにより増収を確保する想定である
一方、損益面では、労務費の圧縮や原価低減に向けた取り組みを継続するものの、単価下落の影響や「生花卸売事業」の落ち込みにより減益となる見通しとなっている
事業別の業績は以下のとおりである
a)「生花祭壇事業」
「生花祭壇事業」は、売上高を前期比5.3%増の3,200百万円、セグメント利益を同3.2%増の307百万円と増収増益を見込んでいる単価下落傾向が続く中で、圧倒的な低価格戦略による施行件数の伸びにより増収を確保する見通しであるまた、2016年9月1日に開設した成田営業所による売上寄与として90百万円を見込んでいる損益面でも、労務費の圧縮や原価低減(製造プロセスの効率化等)向けた取り組みの継続により単価下落に対応していく方針である
b)「生花卸売事業」
「生花卸売事業」は、売上高を前期比11.5%減の1,500百万円、セグメント利益を同44.9%減の63百万円と減収減益を見込んでいるマイ・サクセスとの連携によるシナジー創出(サプライチェーンの構築等)を進めるものの、その過程において必要となってきた抜本的な物流改革に向けた取り組み(産地との旧来型の取引慣行の一部見直し等)により業績は後退する見通しである
c)「ブライダル装花事業」
「ブライダル装花事業」は、売上高を前期比5.0%増の510百万円、セグメント利益を同1.4%増の60百万円を見込んでいる熊本地震による影響からの回復のほか、大都市圏(東京・大阪)での展開等により堅調に推移する見通しである
d)「その他の事業」
「その他の事業」は、売上高を前期比8.3%増の590百万円、セグメント利益を同4.0%増の6百万円を見込んでいるやや低調に推移した前期からの巻き返しを図る方針である
2016年6月期に引き続き、外部要因(受注単価の下落等)及び内部要因(物流改革への取り組み等)の両方が重なることにより業績は2期連続で踊り場となる見通しであるが、弊社では低価格戦略による施行件数の伸びや展開エリアの拡充によるシェア拡大に加えて、六次産業化を含めたサプライチェーンの構築に向けた施策が着実に進展しているところに注目しているまた、「生花卸売事業」における抜本的な物流改革への取り組みについては想定外の部分もあるようだが、リーディングカンパニーとして業界を束ねる構想を実現するためには必要なプロセスと考えられ、むしろ業界全体の発展や再編に向けたスピードを加速するチャンスと捉えることもできよう
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)